予防方法の選び方

既存の建築物のシロアリ予防方法を解りやすく解説しています。知っておけば正しい予防法を選ぶための有益な情報が満載です!

お住まいのシロアリ予防-3つの方法

現在住んでいる家、既存建築物で、白蟻を予防するなら、@シロアリ忌避剤を散布する方法Aベイト剤(毒餌)方法B薬剤を使わない予防法とがあります。安全で簡単で、タダでできる予防方法ですから、薬剤を使わない予防法は使わない手はありません。また、シロアリ予防を自分でやるにしても、業者にお願いするにしても、ムダな予防や危険な予防をされても意味がありません。
建築物の環境や床下の状態・広さなどを考慮し、正しい安全な予防を行いましょう。

シロアリ予防は散布法とベイト法

シロアリ予防散布法とは

床下や床下収納庫など、湿気が多くて白蟻が好みそうな場所にポンプなどを使用し忌避剤や殺虫剤を散布しシロアリの被害を予防する方法です。バリヤー工法とも言い、薬剤を散布することでシロアリが浸食できないようにバリアをはり、大切な家をシロアリからガードする方法です。

床下の構造部材(床束・根がらみ・土台等)へ状況に合わせて効果的な箇所に薬剤を吹付けていきます。

薬剤の有効成分が屋内へ発散する可能性は極めて少ないため、お住まいは通常通り生活していただけます。
土壌の表面やコンクリートの表面には面状散布を、基礎立ち上げ部や束石周りへは帯状散布を行います。


シロアリ予防ベイト法とは

シロアリ予防ベイト法は、ステーションに納めたモニタリング・デバイス(餌木)を定期的に点検して、シロアリの存在や食害の有無などを確認します。

1〜3m間隔を基準にして建物の周囲に設置します。設置箇所は多いほど効果が上がります。

地盤が弱いところや水の溜まる所は避けてください。
深さ25〜28cmの穴を開けます。(ドリルまたはスコップなどで掘った穴に埋め戻しながら設置して下しさい。)

設置後1ヶ月以内にモニターをチェックしてシロアリの有無を調べます。

シロアリの活動が見られなかった場合も定期的にモニターチェックを行うことで被害を未然に防ぐことができます。
メーカーにより違いはありますが、ほとんど左写真の様なステーションを地中に埋めておきます。
中にはモニタリング用のエサ木を入れておきます。生息が確認されれば毒餌を入れてシロアリを駆除します。

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あなたは、消毒散布?ベイト?

シロアリ予防法のメリット・デメリット

散布方法 ベイト方法
薬剤の量 大量に使用 少量だけで済む
薬剤の質 殺虫剤や忌避剤などを散布します。昔と比べて大変安全な薬品がある。 昆虫の脱皮を阻害しシロアリの成長を止める薬剤です。
手間労力 5年間に1度だけ手間がかかる 年間4〜6回の定期点検が必要
費用 比較的安い 一般的に少し高くなる
建物への影響 床下や建物の周囲、庭などに散布し5年間残留効果 建物には設置せず、建物の周囲に設置
駆除する場合 シロアリの巣は温存 シロアリの巣まで駆除が可能
普及率 ほとんどの業者が散布法を施工 新しい方法であり、経験不足、高い費用負担のため普及率低い

イエシロアリ地域では、ベイト法を必ず選択してください!


イエシロアリの巣と加害場所
イエシロアリのコロニーは50〜100万匹からなり、本巣から蟻道によって方々に枝分かれした集中型の生活様式です。

地中にある本巣の他に上部に分巣を形成することもあり、それらは蟻道で繋がっています。地面から蟻道を伸ばして水を運び、木部を湿らせて食害の範囲を広げます。時には天井裏まで被害を及ぼし ます。

食害の速度が速いので、家屋に大きなダメージを与えます。

イエシロアリに散布法は、適していない!

 散布法による予防薬剤はある程度効果はあります。でも、数十〜百万匹の大集団となるイエシロアリは、薬剤を食べて最初はシロアリが死んでいっても、次々とシロアリが押し寄せ、薬剤バリヤを突破してしまい、大きな被害を受けるケースがあります。また、イエシロアリの生息が見られたら、散布法で防止してもシロアリの巣自体は残っています。イエシロアリは、必ず、ベイト法で巣まで駆除し、撲滅する必要があります。

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イエシロアリ被害の可能性がある地域です。

イエシロアリ被害の可能性がある地域は、

@太平洋岸約15キロメートル以内にお住まいの方。

A夕方から夜に羽アリが飛翔し、家屋の2階まで被害が及んだことがある方

など、どちらかが当てはまればに生息の可能性があります。
*イエシロアリの場合、散布法を施工されても食害されるケースがあります。ベイト法を実行しましょう。
ベイト法を選ばれる場合は、おススメ予防は、ベイト法

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ヤマトシロアリは、散布法でもベイト法でも



ヤマトシロアリの巣と加害場所
ヤマトシロアリのコロニーはイエシロアリよりも小さく、1〜5万匹程度と言われています。しかし家の敷地内にいくつもの独立したコロニーが生存することが あり、それらが融合や分散をすることもあります。

巣は加害場所の傍の土中にあったり、加害場所が巣になる場合もあります。床下〜1階が加害されることが多 いですが、雨漏りなどで壁内の木部など湿っていれば、2階でも被害が生じます。食害の進行は比較的ゆっくりです。

私がおススメするシロアリ予防方法は、薬剤が少量で済むベイト方法です。施工場所や環境により散布法も活用しましょう!

どちらの工法でもシロアリは予防可能です。しかし・・・?

どちらの工法でもシロアリは予防可能です。

現在一般的な白アリ予防は、床下土壌への大量薬剤散布と木部やタイルなどに薬剤を注入する方法がとられています。
近年は安全性の高い薬剤が使用されていますが、科学物質過敏症(シックハウス等)などの原因にならないとはいえません。一度薬剤を散布してしまうと、散布前の状態に戻すことはほとんど不可能です。

また、床の木部やお風呂場、玄関などは、木部やタイルにドリルで穴を開けて薬剤を注入します。
白アリの駆除・予防で家に傷をつけてしまうわけです。シロアリに食害される前に、ドリルで人為的な加害をする。だから、一般の方が安全性と確実性を求めるならベイト法をおススメします。
こんな状態に、我が家を傷つけたくないと思うのは、私だけでしょうか?
大量の薬剤散布の危険も考慮し、シロアリ予防には、ベイト法をおススメします。

こんな時は、散布法も活用しよう!

ヤマトシロアリ地域の場合は、散布法のみでも有効です。ただし、新築の時以外は、薬剤を大量に散布する必要はありません。玄関やお風呂・洗面・トイレ部分(生息の可能性の高い箇所)に散布するだけでも、相当な予防効果が期待できます。簡単に作業ができるので、散布処理は自分でも施工しやすい方法です。

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床下の防湿対策

■床下換気扇

床下の換気を良くすることでシロアリを寄せ付けにくくします。
引越先や新築にも付け替えできます。床の高さが低い家
・押入などで湿気が高いと感じる家
・ブロック塀で囲まれている家
・床下の換気口が少ない家

■床下調湿剤

特徴

・湿気が多くなると吸湿し、少なくなると放湿して、湿度をコントロールします。
・効果は長時間持続します。
・工事は床下にまくだけで済み、簡単です。
・非常に高い吸水率です。
・不燃・無臭です。
・乾燥しますので、衛星害虫や腐れの予防に役立ちます。
湿気がひどく、換気扇だけでは調節できない場合に換気扇と合わせて使います。

こんな家におすすめ

・川・海に近い家
・床下の土が濡れている家
・床下の結露がひどい家
・床下がカビくさい家 

■床下調湿木炭・床下調湿竹炭

木炭・竹は多孔質の微細構造による内部表面積が大きいため、吸着性・吸湿性・通気性に優れています。
・防湿・調湿効果
・化学物質吸着効果
・消臭効果
・マイナスイオン効果
・断熱材効果
・有害電磁波遮蔽効果

薬剤を使わないシロアリ予防も必ずお読みください。

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