失敗しないシロアリ対策のために |
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シロアリ対策や駆除を自分でやろうと思えば、「失敗したらどうしよう」と不安がつきものです。でも安心してください。プロのシロアリ駆除業者もよく完全なシロアリ駆除ができていないことが多いのです。ですからほとんどの業者が「保証」を色々とつけて安心してくださいとセールスします。自分でシロアリ駆除する場合は、自分さえ良ければ、何度でもいくらでも再施工が可能です。失敗しないために正しい知識を持ち、一番確実で着実に駆除ができると言えます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シロアリ対策が失敗しないために素人がシロアリ対策に失敗する理由はいろいろあります。それは、「シロアリへの誤解」があるからです。これまでのプロとしての経験とノウハウから失敗しないための誤解を解消しておきましょう。 ■水とシロアリ水とシロアリの関係は、大きな誤解があります。水があればどこでも良いというわけではありません。水が多すぎても住めません。巣の近くや直下に水源がある場合は多いが、巣の中には水はありません。ヤマトシロアリでは、土中にわずかな湿り気があれば十分生きられます。水と言っても私たちが認識する水と感覚が違います。■水の運び方ヤマトシロアリでもイエシロアリでも体中に水分をため、運びます。「ヤマトシロアリは水を運べない」ということはない。また、「ヤマトシロアリは、湿った木しか食べない」というのも間違いです。家屋の被害を見ても乾燥した木材や断熱材などの被害がよくみられる。 ■温度との関係生息条件の中で温度は、重要な要素です。ヤマトシロアリなどは、冬場は暖かい箇所に敏感で、家屋の南側の被害が多いし、風呂場や床下暖房などに集まりやすい。活動範囲や活動量は、当然夏場に多く、冬場は少ないことは間違いありません。 冬場は、巣の中や蟻道などは、温度調整しながら活動している。 ■被害を受けない木材の種類がある?木材の種類によって好みはありますが、被害を受けない木材は無いと言えます。ヒバ・ヒノキ・チークは抗アリ樹種と言われます。ヒバにはヒノキチオールと言う成分が含まれており、ある程度の抗蟻効果が期待できます。しかし、実際には食害の被害に合っています。 シロアリの前に木片を並べ「どれを食べますか?」と選ばせると好みはハッキリ出ますが、家屋への侵入に際して木材を選択すること無くかじっていきます。ヒバやヒノキを土台に使うのはあくまでも土台の腐れ対策であって、それをもって防蟻対策とすることには無理があります ■防アリ処理しているから大丈夫?シロアリは侵入時に木材を選びません。だから、防蟻処理材ですら、かじりながら侵入します。当然、かじったシロアリはやがて死に至りますが、後から来たシロアリはその木材を通過してどんどん侵入して被害を与えます。■空気や光との関係は?シロアリは常に自分たちを密閉状態にして生きていますから、外気の流入を嫌います。イエシロアリやヤマトシロアリなどは、特に完全密閉を好むようだ。外気から菌が侵入し巣内がカビたり、乾燥した空気で巣内から適度な湿気を取り、室温を調整できなくなるようです。光においても嫌う傾向にあるが、密閉環境があれば反応は少ない。 ■床下をコンクリートにしたけど?床下がコンクリ―トで覆われた時、シロアリはどうなるか?床下の湿度は低下。シロアリが住む土が無くなったと喜んでいられない。シロアリは外気を嫌い、密閉を好みます。コンクリートの裏側では湿気が都合よく保たれ、シロアリにとって有利な環境になっている。さらに、コンクリートで覆われることで、外敵や水害や異物から守られるようになってしまった。 ■コンクリートのべた基礎、犬走り、モルタル仕上げにしたから?シロアリには目が無く、形状に沿って進む習性があります。すき間や亀裂などには異常なほど反応し、かじってしまう行動が頻発します。コンクリートの接合部や打継部分は格好の侵入路となります。コンクリートは、シロアリにすれば柔らかい素材であり、「シロアリはコンクリートにも穴を空ける」行動にでます。 ■基礎の外断熱はウレタンフォームなどの発泡スチロール系の断熱材は、シロアリがとても好みます。かじった感触が良いのか、栄養になるわけではないのに、食い尽くすまでかじってしまうようです。最近では、業者によっては、この対策として断熱材をステンレスで保護したり、薬剤処理したり、固い素材の断熱材を使ったりしているようです。 ■シロアリ防除をするとゴキブリが出ない?そもそも、シロアリとゴキブリでは家屋内での生息部位が異なる上、シロアリ防除に使用される薬剤は体長数ミリのシロアリをターゲットにした薬品ですので体長数センチのゴキブリまで本来は駆除できないはずです。 しかしながら、現在の大量散布の事例ではそういう話もまんざら間違っていないかも知れません。強烈な薬剤の異常大量散布が生み出した間違った常識です。これが正しい薬剤の使用法とは思えません。 |
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